40代が今すぐ始めるべき「親の介護・相続」の準備
「親がまだ元気なうちは、考えなくていいか」
ずっとそう思っていました。
でも40代になって、ふと気づいたことがあります。
親も、確実に年を重ねている。
私は3人兄弟で、仲は良い方です。
でも「いざとなったらなんとかなる」と思っていると、実はいちばん困るのは親自身なんですよね。
特にフリーランスは、急に介護が必要になっても会社員のように「介護休暇」がとれるわけではない。
仕事のスケジュールを自分で調整するしかない。
仕事に融通はつけられるけど、その場合は、自分の収入減に直結します。
この記事では、40代独身フリーランスが親の介護・相続にどう備えるべきかをまとめます。
50代の約7割が親の相続を経験する
少し前の調査ですが、50代では約7割の人が親の相続を経験するというデータがあります。
つまり40代のうちに準備を始めておかないと、「突然その時が来た」という状況になりやすい。
親が元気なうちにしかできない準備があります。
認知症が進んでから「遺言書を書いてほしい」と頼んでも、法的に有効な遺言書は作れません。
財産の話を切り出すのは気が引けるかもしれませんが、元気なうちだからこそ冷静に話し合えます。
フリーランスが直面する「介護×仕事」の現実
会社員であれば「介護休業制度」が使えますが、フリーランスにはそれがありません。
急に親が入院した、施設探しが必要になった——そういうとき、クライアントへの対応や締め切りは待ってくれません。
- 仕事のスケジュールにある程度の余白を作っておく
- 急な対応が必要になったときに代わりに頼める人(同業者など)を作っておく
- 収入が減るリスクを見越して、ある程度の貯蓄・NISAを進めておく
介護が始まってから焦るのではなく、今のうちに「もしも」のシナリオを考えておくだけで、気持ちの余裕がまったく違います。
親が元気なうちにやっておくべき5つのこと

① 親の財産・保険の状況を把握する
親が亡くなってから「どこに何があるかわからない」という事態を防ぐために、元気なうちに確認しておきます。
確認しておきたい項目はこちらです。
「もしものときのために教えておいて」と伝えれば、親も構えずに話してくれることが多いです。
② 親にエンディングノートを書いてもらう
葬儀の希望・延命治療の意思・財産の一覧など、親自身の意思を残してもらいます。
「書いてほしい」と頼むのが難しければ、「私も書いてるんだよね」と自分のエンディングノートを見せながら話すと自然に切り出せます。
両親が健在の場合は、それぞれに書いてもらうことが大切です。
夫婦だからといって、お互いの意思や財産状況をすべて把握しているわけではありません。「夫婦だから大丈夫」と思っていると、いざというときに片方の情報しかわからない、ということが起きます。
それぞれの意思・財産・希望を、それぞれ自分の言葉で書き残してもらうようにしましょう。
③ 兄弟間で介護の役割分担を話し合う
私は3人兄弟なので、「誰がどう動くか」をある程度話し合っておくことが大切だと感じています。
介護が始まってから役割分担を決めようとすると、感情的になりやすい。
元気なうちに「もしそうなったら」という前提で話し合っておくだけで、いざというときにスムーズに動けます。
- 親が入院・施設入居になった場合、誰が窓口になるか
- 費用は誰がどう負担するか
- 仕事の都合上、動きやすい兄弟は誰か
④ 地域包括支援センターを知っておく
「地域包括支援センター」は、高齢者の介護・生活に関する総合相談窓口です。
各市区町村に設置されており、無料で相談できます。
介護が必要になったとき、最初にどこへ相談すればいいかわからなくて動けなくなる方が多い。
「地域包括支援センターに行けばいい」と知っているだけで、いざというときの初動が全然違います。
⑤ 親に遺言書の作成を促す
財産の渡し先を明確にしておくためにも、親自身に遺言書を書いてもらえると安心です。
特に不動産がある場合、遺言書がないと相続登記(2024年から義務化)の手続きが複雑になります。
「念のため希望を書き留めておいてくれると助かる」と伝えてみてください。
お金の不安はFPへ相談を
介護費用はいくらかかるのか、親の年金だけで足りるのか、自分のフリーランス収入への影響は——
こうしたお金の不安は、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談が一番整理しやすいです。
まとめ|「突然」を「想定内」にしておく
親の介護・相続は、準備していれば「想定内」、していなければ「突然」になります。
今すぐできることから始めてみてください。
フリーランスだからこそ、準備に使える時間は自分でつくれます。
忙しいときではなく、今が動き時です。

