個人事業主として仕事を始める最初の時点で考えておきたいことのひとつが経理処理です。
簿記の知識を持つ人も増えてきましたが、知識がない人にとっては不安なことだらけ。
私自身も全く知識がありませんでした。知識がないどころか、数字オンチ。
何かあったらどうしようという不安もあるし、でも不安で何もできなかったら事業が進みません。
かといって、事業が軌道に乗るまでは税理士の方にお願いするほどの財力もない…
そんな方におすすめなのが、会計ソフトの導入です。
2022年1月1日から電子取引の情報の電子保存の義務化が開始されました。
これは、個人事業主でも対象となります。
様々な要件を個人で対応していくとなると大変です。
大手の会計ソフトであれば電子取引データの保存にも対応してくれていますので、これを機会に経理の流れをしっかり考えてみてください。
今回は簿記知識のない人が個人事業主として活動していくために導入したい会計ソフトをご紹介します。(今回ご紹介する会計ソフトは、電子帳簿保存法にも対応しているソフトです)
- 個人事業主として新たに事業を始める方
- 簿記知識がなくて、何から始めていいか迷っている方
- 最低限のコストと負担で経理処理をしたい方
- 電子帳簿保存法への対応を考えている方
会計ソフトの選び方(前提としたこと)
今は、経理処理を効率化できる会計ソフトが多く存在しています。
しかし、選択できるようになったものの、知識がないとどこが重要なのかもわからないという方もいるのではないでしょうか。
個人事業主の場合、経理処理の最終的なゴールは確定申告です。
個人事業主の確定申告には「白色申告(単式簿記)」と「青色申告(複式簿記)」の2種類がありますが、「青色申告」のほうが受けられるメリットが大きいです。
そんなことから、私は、「青色申告」に対応できるように会計ソフトを導入しています。
私が会計ソフトを選ぶ際に重視したポイントは以下の3点です。
- 使用するクレジットカード、銀行口座などと自動連携できる
- 細かな支出がある人は、スマホなどからレシートが読み込める
- 仕訳などわからない場合のサポートがある
クレジットカード、銀行口座との自動連携は、今や必須機能のひとつです。
個人で動いていると、会計処理に時間を割く時間をできるだけ短くしたいのが正直なところ。
そんなことから、自動である程度の記録をしてくれるというのは非常に助かります。
また、自分だけでやっていると、入力ミスなどで収支が合わないなんてことも。
間違いを探すだけでムダな時間です。
自動連携はミスを防ぐという意味でも、必須にしたい機能です。
また、細かな支出がたくさんある人はスマホからの支出登録も便利な機能です。
レシートを読み込むことで、自動で金額等の入力ができるので、とりあえず忘れずにレシートを読み込むという習慣づけだけで帳簿付けはだいぶ楽になります。
不安ということを少しでも軽くするために、会計処理のサポートがついているとより安心です。
私は、この3つを前提として会計ソフトを選びました。
会計ソフトの選び方(OS、費用など)
先述したこのを前提として、次は自分が使っているOSや実際の使用イメージを踏まえて会計ソフトを絞り込みました。
個人事業主は「クラウド型」が絶対おすすめ
会計ソフトに限らず、ソフトは大きく「インストール型」と「クラウド型」の2つのタイプに分かれます。
私のような40代はインストール型が主流でしたので、「クラウド型」に抵抗がある人も多いと思います。
セキュリティ重視とすると、まだ「インストール型」がいいという方もいるかもしれませんが、個人事業主の視点で考えてみてください。
自分使用のためだけに使用しているパソコンで、セキュリティに絶対的な自信がある人ってどの程度いるのでしょうか。
また、インストール型についてはパソコンの容量も使いますので、個人事業主には正直向きません。
個人事業主の場合、手が空いたときに、忘れないうちになど、いつでもどこでもという利便性が重要となってくるので、絶対に「クラウド型」サービスがおすすめです。
クラウド型については、常に最新の情報に更新されるというのもありがたいところ。
制度が変わったことを知らなくても(自分で確認しなくても)ちゃんと対応してくれるので、個人事業主には安心です。
自分が使用するOSに対応しているか
ソフトは必ず対応するOSがあります。
日本の場合、まだまだパソコンの主流はWindows。
「Windows」にしか対応していないソフトもありますので、Macを使用している方はソフト選びも慎重にしてください。
クラウド型であれば、ほとんどが両方に対応しています。
私の場合は、パソコンが「Windows」、スマホやタブレットは「Mac」。
どちらでも使用できるような会計ソフトを選びました。
費用面(ランニングコストも含めて考える)
次に費用面を考えましょう。
事業開始当初は何かとお金がかかりますので、できるだけ低コストでスタートしたいというのが本音だと思います。
クラウド型は、月単位・年単位での契約ですので継続的に費用が発生します。
それであれば、買い切りの「インストール型」のほうがずっと使えていいと思われるかもしれませんが、会計基準や税率など常に変わります。
ということは、その「変わる」ということにアンテナを張って、それに応じて買い替えたり、バージョンアップをしなければなりません。
その点クラウド型であれば、先述のとおり、更新もサポートの中に入っているものがほとんどです。
両面からみて、自分に適したソフトを考えましょう。
個人事業主におすすめな会計ソフト
ここからは、個人事業主におすすめしたい会計ソフトをご紹介します。
マネーフォワードクラウド会計
「マネーフォワード会計」は、2,400以上の金融機関サービスから明細を自動取得することができ、仕訳は独自のAIが学習したものを提案してくれるため、入力に関わる手間を最小限にすることができます。
専用アプリでスマホからもレシートを写真でとるだけで、金額、日付を読み込め、仕訳をすることができます。
確定申告初心者にも安心なサポートも充実しており、ニーズに応じた税理士紹介サポートもあります。
基本料金 (パーソル) |
年額プラン 980円/月 (年額 11,760円) 月額プラン 1,280円/月 |
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OS | Windows・Mac対応、専用アプリあり |
確定申告 | 確定申告書の作成、銀行・クレジット明細の自動取込、消費税集計機能、レポート機能、口座残高照会及び帳簿残高との突合 |
請求業務 | 見積・納品・領収・請求書作成、毎月自動作成、回収消込表、請求書郵送(170円/1通)、郵送・メール送信等の一括操作、取引先登録数上限なし |
その他 | チャット・メールサポート付(会計等の相談は対象外) |
\1カ月無料トライアルが可能です/
クラウド会計ソフト freee会計
「クラウド会計ソフトfreee会計」は、銀行やクレジットカードから明細を自動取得し、面倒な入力作業を省くことができます。
連携金融機関も3,200以上と多く、金融機関に認められたセキュリティを完備しているため、口座連携等の作業が安心かつスピーディーに行えます。
確定申告も〇✖の質問に答えるだけで、知識がなくても抜け漏れない書類を簡単に作成できます。
専用アプリでスマホからもレシートを写真でとるだけで、金額、日付を読み込めるため、スマホだけでも確定申告書の作成ができます。
基本料金 (スタンダード) |
年額プラン 1,980円/月 (年額 23,760円) 月額プラン 2,380円/月 |
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OS | Windows・Mac対応、専用アプリあり |
確定申告 | 確定申告書の作成、銀行・クレジット明細の自動取込、消費税申告、領収書の写真から自動仕訳データ取得、レポート機能、口座残高照会及び帳簿残高との突合 |
請求業務 | 見積・納品・領収・請求書作成、定期請求・合算請求、会計への自動連動、請求書郵送(150円/1通) |
その他 | メール(フォーム)、チャットサポート付 |
\最大30日間無料でお試しいただけます/
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やよいの青色申告オンライン
「やよいの青色申告」は、17年連続売上実績No.1の会計ソフトです。
クラウド会計ソフトのシェア57.0%を占めるだけあって、業界最大規模のカスタマーセンターがあり、電話・メール・チャットで、業務を徹底フォローしてくれるのが初心者には嬉しいところです。
口座自動連携も全国3,300件以上と多く、その他CSVファイルを取り込むこともできます。
外部サービスとの連携も多く、お金管理サービス「MoneyLook」や「Zaim」との連携など、自分が必要な機能を拡張していけるのも他にはないサービスです。
初年度の利用料半額の6,000円で利用することができます。
会計ソフトを使ってみたいという方は、ぜひやよいの青色申告で初めて見てはいかがでしょうか。
日本マイクロソフト株式会社による24時間365日稼働のセキュリティセンターが万全なのも安心ですね。
基本料金 | 年額プラン 12,000円(初年度は6,000円で利用可) |
---|---|
OS | Windows・Mac対応、専用アプリあり |
確定申告 | 確定申告書の作成、銀行・クレジット明細の自動取込、消費税申告、領収書の写真から自動仕訳データ取得、レポート機能、口座残高照会及び帳簿残高との突合、取引データのインポート |
請求業務 | クラウド見積・納品・請求書サービス「Misoca」と連携 |
その他 | メール、電話、チャットでのサポートあり。(業務相談別途) |
\初年度半額でご利用いただけます/
まとめ
簿記の知識がない人でも確定申告の書類作成をサポートしてくれる会計ソフトのご紹介をしました。
会計ソフトの導入は経理業務を効率化するという意味でも最初から導入をしていただきたいツールです。
今回ご紹介した会計ソフトは、機能に大きな差はありませんので、ご自身の簿記知識、使用用途、使用するクレジットカードや口座の取り扱いがあるかなどを確認したうえで、導入を検討してみてください。
使い方なども好みがありますので、まずは無料で試してみるのもいいと思います。(わたしは、全て試しました)
会計ソフトで経理の負担を少しでも軽くし、本業の時間を少しでも生み出していただきたいと思います。