新生活が目前となった2~3月の季節。
新たに一人暮らしを始める人も多いのではないでしょうか。
東京での生活が決まったものの、一体どうやって探したらいいのかわらない人も多いはずです。
今ではネットで探せる時代になりましたが、東京は物件数も多く、イマイチ決め手に欠ける…
そう何度も内見する時間はない…
1日に内見できる数は限られていて、その中で決めてしまい、あとあと後悔した…
そんな人も多いはず。
私自身、賃貸物件選びで何度も失敗した経験があります。
その都度、失敗したところを次回のチェックポイントとして蓄積をしてきました。
コロナ生活はまだ続きそうですので、できるだけ自分のおうち生活も充実させたいですよね。
今まで20年以上一人暮らしをし、引っ越しを繰り返した私が、都内で一人暮らしの部屋選びで失敗しないポイントをご紹介します。
事前におさえるべき都内物件選びのポイント
まずはネットで自分が住むイメージをつける
物件を探し始める際、今はネットを使って探し始める人がほとんどだと思います。
決して間違ってはいません。それでOKです。
今は情報も充実してきているので、間取りだけでなく、部屋の中の写真だったり、動画で紹介しているところも多いです。
自分が住むイメージをするために、ネット検索は大いに活用してください。
ここがこの後の流れをスムーズに進めるポイントです。
イメージがないまま直接不動産に問い合わせをしてしまうと、自分のイメージと合わないまま契約してしまったり、何度も内見を繰り返すということになってしまいます。
住むエリアと家賃相場を決める
イメージができたら次にしたいところは、具体的に住むエリアと家賃の予算とを絞り込んでいきます。
私の経験上、まずは住むエリア→家賃の予算の流れが一番しっくりくると思っています。
住むエリアを決めるとき、通勤・通学時間は適当に考えない
なぜ住むエリアを優先なのか、私の経験談からお伝えします。
家賃安くしたいがために、目的地(通勤先、通学先)までの距離を妥協してしまう人って結構いるようです。
多少なら我慢できる…
契約するときはそう思うんです。
しかし、実際に生活を始めて、毎日の通勤・通学時間が発生すると、実はこの時間が身体的にも、精神的にもストレスを感じるようになります。
片道1時間だとしましょう。
往復1日2時間は物理的な時間でつぶれてしまうわけです。
しかも、東京での移動は電車移動がメイン。
地方出身者からすると、満員電車で充分に体力を消耗してしまうのです。
一般的に、通勤・通学に使用する時間は30分程度までがいいとされています。
路線や乗り換え時間なども含めて、まずは30分を目安にエリアを絞り込みましょう。
家賃は生活費も含め金額設定を
東京都内はやはり他のエリアと比べて家賃が高い傾向があります。
家賃以外でも生活費に係る費用が他の地域に比べて高いため、家賃設定をする場合は、生活する際に必要となる生活費を考えた上で考えましょう。
一般的に、一人暮らしの家賃は「手取りの3分の1以下」が目安。
入居時の審査の基準にもなりますので、一つの目安として考え、一度自分の生活費の予算を立ててみてください。
ガス・電気・水道の光熱水費は必須です。
その他、携帯代など毎月固定で発生するものは忘れずに生活費として考えておいてくださいね。
月々の固定費は、1~2万程度の幅であれば調整できる範囲です。
東京都内は、1駅違うだけで家賃の相場が違うこともあります。
急行電車が使用できるできないで、家賃相場は大きく違います。
通勤・通学時間とも関係がありますが、生活費も含めた上で家賃金額を設定してください。
社会人の場合は、通勤手当カバーできる場合がほとんどですが、学生の場合は通学にかかる費用も忘れずに!
それでも東京は物件が多くて絞り込めないなんてことも。
最後の絞り込みは、自分自身としっかり向き合って行いましょう。
自分に本当に必要な条件を見極める
初めての一人暮らしの人で、住んでから失敗したというのが多いのがここ。
自分に本当に必要な条件がわかっていないということが大いにあります。
大丈夫だと思って契約して、実は自分がすごくストレスを感じる部分だったなんてことも。
- 階数
- トイレ・バス別
- オートロック
- インターホンの種類
- 宅配ボックス
- ガスコンロの数
- 駅徒歩○分以内
- 駅から物件までの環境
など
ちなみに、トイレ・バス別の物件は私が絶対に妥協しないポイントです。
家賃にも大きく差が出るところなので妥協している方もいるようですが、入居後の掃除を考えても私は絶対外せません。
- バスと一緒だとカビがはえやすい
- 常にトイレが寒い
自分の性格を一番わかっている自分じゃないと、掃除がどのくらい苦痛になるのかわかりませんよね。
自分が億劫に思うところは絶対に譲らないポイントとしておきましょう。
駅から物件までの環境が影響することも仕事に追われていた時代に意外と大切だと気づいた点です。
物件の紹介では、「徒歩何分以内にスーパーがある」と紹介されていることが多いです。
つまり、その物件を中心にして、周辺の環境を紹介してくれます。
しかし、近いだけでは意味がありません。
忙しい生活をしていると、駅から自宅までの範囲内にない限り意味がないと気づかされました。
疲れていて、わざわざ回り道をしないのです。
結果、最寄りのコンビニ率が増え、最寄りのコンビニ率が増えました。
ワンポイントアドバイス必要な条件は外付けでカバーできることも
実は前回の引っ越しまで、宅配ボックスは私の場合必須条件でした。
仕事で不在にしていることが多いので、欲しいタイミングでの受取りが難しかったからです。
しかし、今では大きさによっては周辺のコンビニで受け取れたり、宅配便ロッカーなども増えました。
近所にあると、自分の物件選びの条件からは外せます。
他にも収納も今ではトランクルームの普及や段ボールひと箱単位から預けることができる荷物保管サービスの種類も増えています。
特に都内はサービスの選択肢が広いので、積極的に利用するといいです。
自分にあった不動産(担当者)を見つける
ネットで検索をしていると、あれ?この物件他のサイトでも見たような気が…
そんなことも多いですよね。
でも、問い合わせ先の不動産は違う…
そうです。
ネットで紹介されている物件は、基本的にどこの不動産でも紹介することが可能となっています。
実際に内見や契約など短い期間ではありますが、自分のその先数年の生活基盤を決める大切な契約をするわけです。
できるだけ、自分が信頼できる不動産(担当者)を見つけることがポイントです。
引っ越し繁忙期の不動産は、正直ピリピリしています。
私も繁忙期に引っ越しをしたことも、逆に外して閑散期に引っ越しをしたこともありますが、不動産の担当者の雰囲気が全然違いました。
自分も社会人ですので、ノルマがあるんだろうな…というのがわからなくもないです。
でも、ピリピリした雰囲気が出ている担当者だと、気になるポイントが質問できなかったり、じっくりと内見できなかったり。
結果、妥協をして契約してしまうということがあり得ます。
最初のコンタクトのタイミングで、この人忙しそうにしているな…という人は、間違いなくその先もゆっくり相談することはできません。
その場合は、本当にこの不動産でいいのか、冷静に考えてみてください。
本当に親身になって対応していただける担当者の場合、問い合わせ時の物件で決まらなかったとしても、次につながる物件をしっかり探してくださいます。
気になっている物件は、他の不動産からも問い合わせできますので、最初の対応でイマイチな場合は別の不動産でお願いをしましょう。
内見のチェックポイント
次に内見時のチェックポイントをお伝えしていきます。
引っ越し時のタイミングで、部屋の中が見れないなんてこともありますが、コロナも落ち着いて今では内見ができるようになってきています。
内見ができる場合はできるだけしましょう。
実際の部屋が見れなくても、物件の外観や共有スペースを見るだけでも気づくことはありますよ。
ポイント1:水圧は充分か
内見というのは、ただ部屋を見るだけではありません。
水圧とかの水回りはチェックしたいポイントです。
水圧が低いと、毎日使用する入浴タイムの質が下がります。
それだけでなく、冬場などは寒くてシャワーの時間が長くなり、結果光熱費増となりがちです。
シャワーのヘッドだけ変えられる形式だったら後でどうにかなりますが、ヘッド部分が変えられないと自分ではどうにもなりません。
水圧とシャワーノズルは確認しましょう。
ポイント2:ドアの幅・開き・廊下幅
都内の物件は限られた土地に実に絶妙に物件を立てているということが大いにあります。
物件によっては、ドアが90度以上開かなかったり、ドアノブが引っかかって大型家具の搬入に影響が出ることも。
まずは、玄関のサイズ、そして1Kなどの物件は部屋に続く廊下幅もしっかり確認しましょう。
ポイント3:付属家電とコンセント位置
今ではエアコン付きの物件がほとんどですが、その場合はエアコンの型番と年式も確認しましょう。
築年数でもある程度計算できますが、私の場合入居後すぐにエアコンが壊れたことがありました。
賃貸の場合、管理会社に連絡をし、分譲賃貸の場合は所有者に確認をし、その方がエアコンの注文をしてからの取り換えとなるので、時間がかかりました。
しかも、30度越えの真夏…。
最悪でした。
今は光熱費も高くなっていますので、古いエアコンの場合は消費電力が大きく変わるので確認しておきましょう。
もう一つ内見時に確認するのがコンセントの位置と高さ。
一人暮らし用の部屋の場合、コンセントの位置が限られます。
他にも、TVのアンテナやネット回線の位置も確認するといいでしょう。
それを確認したうえで、自分が起きたい家具の間取りをざっくりイメージできればOKです。
ポイント4:バルコニー
バルコニー付きの物件の場合は、必ずバルコニーまで確認をしてください。
確認するところは、自分のお部屋部分ではなく、可能な範囲で隣、下の階など他のお部屋のバルコニー。
なぜなら、自分が案内されていたところはきれいなはずだからです。
ここでは、鳩など鳥の糞の確認です。
高速道路などが近い物件は、鳩が飛んできて知らぬ間に自分のバルコニーに住み着いているなんてことも。
こうなると、自分だけが対策をしてどうにかなるものではありません。
使えないなら意味がありませんよね。
洗濯ものを干せないどころか、掃除が大変でストレス増なだけです。
ポイント5:郵便受けやゴミ捨て場
防犯面として見落としがちなのが郵便受けの形状。
インターホンなどは条件検索で確認できますが、郵便受けなど共有部分は事前にわかりません。
内見でしっかりチェックをしたいポイントです。
形状によっては、隙間から手を入れることができるタイプもまだまだ多いです。
逆に、通販を頻繁に利用する人などは、コンパクトすぎる郵便受けも避けたいところ。
郵便受けに入らずに持ち帰られてしまうこともあったりします。
後はゴミ捨て場。
ゴミ捨て場がきれいに管理されているかは確認しておくといいでしょう。
ゴミ捨て場はそこに住んでいる他の住民をイメージすることができます。
ルールが守られていない場合、何かトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
東京は隣にどんな人が住んでいるかわかりません。
物件を決める際は居住者まではわかりませんので、共有スペースからできるだけ確認しましょう。
ポイント6:防音性
音が気になってしまうという人も多いと思います。
特に戸建てから集合住宅に引っ越す方は、特に気になるのではないでしょうか。
防音についても内見時にチェックをしたいところですが、隣の人や上下の方がいる状態ではないのであまり意味がないと思っています。
耳を当てて静かに感じるのが一番ですが、難しい場合は、とにかく立ち止まって静かに確認してください。
その時点でエレベーターの音とか気になるのであれば、恐らくその物件は合わないと判断しましょう。
逆に、自分が気になる音は何なのかというところを冷静に確認するといいでしょう。
外の音(車や電車)の音であれば、その物件自体が難しいという判断。
逆に人から出る音(話し声などの生活音)であれば、外の音がある程度あったほうが気にならないということもあります。
自分の生活音がクレームになることもあるので、必ずしも静かなところがいいとは限りませんよ。
その他で悩んでいる人にアドバイス
不動産にはいろいろ質問していい
物件の回転率や前に住んでいた方の退去理由などは、積極的に聞いていいと思います。
ここに関しては遠慮なしです。
これらの質問で、この物件の住みやすさがある程度わかります。
あまりにも回転率が早く、更新しないで退去している方が続く場合、住み心地がよくない可能性が高いです。
また、分譲賃貸の場合は、持ち主さんの情報も聞いておきましょう。
自分の財産なので、すごくうるさい持ち主さんの場合、退去時の清掃費用などしっかり取られます。
他にも壁に穴を開けないでくださいとか、臭いをつけないでくださいとか注文が多い人もいます。
そのような物件の場合、不動産の人が教えてくれますが、念のため確認をしましょう。
住みたい部屋の基準は絶対に持っておくべき
2~3月の引っ越しは時間が限られているので、ついつい見せられた物件の中で決めてしまいがちです。
一人暮らしの部屋の場合、部屋の広さは同じでも、窓の大きさ、壁の広さ、クローゼットの位置などがあるので、ある程度家具が固定化されてしまいます。
限られた空間で自分がどう過ごしたいか。
基準と優先順位はしっかり持っておきましょう。
番外編:私の失敗談から
物件の外観は複雑なほうがいい
1番最初に住んだ物件は、101号室から隣に7件並んでいる3階建ての物件でした。
陽当たりもよく気に入っていたのですが…
部屋の灯りで部屋にいるかいないかがわかってしまうため、勧誘の人から逃げられない物件でした。
いるのがわかっているので、何度もインターホンを鳴らす悪質な人も。
シンプルな外観の物件だと部屋番号がわかりやすいので、外からどのように見えるのか確認するといいでしょう。
家具・家電付き物件は初期費用はおさえられるけど、使い勝手がいいとは限らない
冷蔵庫、洗濯機など初期費用をおさえたくて家具付きの物件を選んだときのお話です。
確かに退去時の引っ越し費用も抑えられるのでいいのですが、決して使い勝手がいいものばかりではありませんでした。
小さくて物が入らなかったり、海外メーカーの家電で壊れたときの対応が悪かったり。
家賃が割高なのに、その分の恩恵が受けられているかといったら必ずしも「はい」とは言えなかったです。
逆に今では家電のサブスクサービスの幅も広がっているので、使い勝手も含めて家具・家電を試してみるという選択肢があってもいいと思います。
物件周辺の飲食店は要チェック
前々回に住んでいた物件です。
隣に香辛料をふんだんに使う飲食店が入っていました。
結果、仕込みの時間帯は香辛料の臭いが強く、洗濯ものは外に干せないし、換気をしても部屋中その臭いが漂う。
臭いの許容範囲はしっかり確認をしましょう。
バルコニーに鳩が住み着いた
内見時のポイントでも書きましたが、高速に近い物件に住んでいたとき、鳩がバルコニーに住み着いてしまったことがあります。
バルコニーの壁は糞だらけ。
網戸にしていたら、鳩が目の前にいたなんてことも。
窓を閉めてもずっと鳩の鳴き声がしていて、ノイローゼになりそうでした。
洗濯を干すどころか、換気もできない。
バルコニーから下の階を見てみると、網を張って対策している人もいる。
そんなことから、内見時のチェックポイントとなりました。
駅からバス○分の物件は、時刻表まで確認を
駅からバスに乗る物件はの時間は、それだけでは当てになりません。
結局はバスの本数がなかったら、バスの運行に生活を制限されてしまうということです。
逆に、東京の場合は電車の線が多いため、複数路線の使用を前提に選ぶといいでしょう。
まとめ
東京での新しい生活にワクワクしている方も多いと思います。
その反面、知らない地での生活です。
決して安い固定費ではありませんので、失敗したくないですよね。
都内は大手の不動産も多いので、不動産会社も様々。
エリアが絞り込めているのであれば、その地元の不動産の方にお聞きするのもそこの人ならではの感想を聞くこともできます。
部屋探しのポイントは不安を1つずつ消していくこと。
妥協はせずに、とにかく相談をして、いい物件から新しい新生活を始めてください。