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【体験談】デビットカードを不正利用されたらどうする?気づいたきっかけは?

2022年3月16日。

デビットカードの不正利用が発覚しました。

そのときのツイートがこちら↓↓

発覚した理由は、普段から使用している家計簿アプリです。

私は、細かく支出を管理するタイプではなく、ざっくり支出管理するタイプ。

フリーランスとして会計管理もしなければいけないので、事業用の会計ソフトとは別に、個人の資産を管理する家計簿アプリでプライベートと事業両方をトータル管理しています。

今回はそのアプリに助けられました。(これについては後ほど記載します)

ここでは、私の不正利用が発覚してから返金までの流れと不正利用時にどう対応したらいいのかをまとめたいと思います。

この記事を読んでわかること
  • デビットカードの不正利用発覚後にすること
  • 返金手続きまでの流れ
  • 不正利用に気づいたきっかけと日ごろからできる対策について

不正利用発覚1日目(身に覚えのない引き落としを申告)

不正利用の発覚は、本当にたまたまでした。

その口座は、事業用に使用している口座。

銀行は、SMBC三井住友銀行」です。

銀行によって対応が異なるということがあるため、銀行名を出すことにしました。不正利用と銀行のセキュリティは関係ありません。

クライアント様からの入金も月末に集中していますし、クレジットカードの支払いも月末なので、基本的に月末にならないとお金の動きがほとんどありません。

そんなこともあり、日常的に口座の残高チェックはしていませんでした。

不正利用に気づいたきっかけは「家計簿アプリ

朝個人の資産を管理する家計簿アプリで今月の支出を何気なくチェックをしました。

ちなみに、使用しているアプリはマネーフォワードMEです。

動きがあるないにかかわらず、個人資産はここで管理しています。

クレジットカードの支出なども自動で同期、あるデータが蓄積すると、科目も予測で振り分けしてくれる便利なアプリです。
毎月の予算も事前に入れておくと予算を超えそうなときにも教えてくれます。

そのアプリで、「未分類支出」が今月の支出の約半分を占めていることに気づきました。

「未分類」ということは過去に似たような支出がなかったということ。

自分の記憶とあわせてその未分類支出を消し込んで、別科目に振り分けていきます。

それでも、残った支出がこの2件(121,660円)でした。

不正利用を気づくきっかけは、ネットで見てみても人それぞれでした。

残高が足りずに気づく人。
同じ日に複数回利用されてカード会社から確認がある人。
利用通知メールで気づくという人。

私の場合はすべての支出について通知が来る設定にしていなかったため、気づくのが少し遅れました。

でも、家計簿アプリのおかげで比較的早い段階で気づくことができたと思っています。

気づくのが遅かったらもっと被害額が大きくなっていた可能性がありますので、そう考えるとぞっとしますね。

銀行のお取引内容の表示を調べる

問い合わせをして自分の支出だと恥ずかしいので、まずは自分の記憶を整理するところから始めます。

改めて普段使用しているAmazonや楽天市場などのECサイトの購入履歴を確認しました。

確認したところ、その金額の支出はありません。

次は、ネットバンキングの画面で再度支出の明細を確認します。

しかし、その時はまだ「V000000」というように、どこでどう使用したのかがわからない状態でした。

まるこ 

V000000ってどういう意味?

ちなみに私が使用している三井住友銀行のお取引き表示は以下のような内容となっています。

(三井住友銀行ホームページより一部抜粋)

7三井住友銀行『お取り扱い内容』の表示例

本支店ATMでのキャッシュカードによる入出金 カード(店番号)
(ご利用になった当行ATMの店番号を表示します)
例)カード(211)
他行ATMでのキャッシュカードによる入出金 カード(銀行名)
(ご利用になった他行ATMの情報を表示します。金融機関により表示方法が異なる場合があります)
例)カード エービーシーギンコウ
インターネットバンキングでの振込 パソコン振込(受取人名)
(振込チャネルおよび振込先の口座名(受取人名)を表示します)
例)パソコン振込 ワカクサ タロウ
クレジットカードの引き落とし (クレジットカード会社名)
(ご利用になったクレジットカード会社の情報を表示します)
例)ミツイスミトモカード(カ
Pay-easy(ペイジー)のご利用による振込 PE_(収納機関名)
(ご利用になった収納機関名の情報を表示します)
例)PE_コッコキン(シヤカイホケンチヨウ)
SMBCデビットのご利用による入出金 V(六桁の数字)
ショッピング、海外ATMのご利用内容を6桁の数字で表示します。6桁の数字は取引毎に付番されている数字です。
例)Vxxxxxx
※ご利用から一週間ほど経過すると、三井住友銀行アプリ会員用WEBで利用店舗名がご確認いただけます。ご確認いただいた利用店舗名に覚えがない場合は、SMBCデビットデスクへお問い合わせください。
Vテスウリヨウ
海外ATMを利用した際の手数料を表示します。
Vサイハツコウ
SMBCデビットカードのカード再発行手数料を表示します。
Vキヤッシユバツク
SMBCデビット利用によるキャッシュバックを表示します

 

V+6桁の数字であることから、「SMBCデビット」つまり、デビットカードでの利用であることがわかりました。ショッピングまたは海外ATMで利用されたということです。

海外にはいませんので、海外ATMの可能性は消して、何らかのショッピングで使用されたということでしょう。

三井住友銀行(SMBC)への問い合わせ

そこまで確認し、次は利用された日のスケジュールを確認し、自分の使用ではないということをしっかり説明できると確信できた時点で、デビットデスクへの問い合わせを行いました。

ただ、このデビットデスクの問い合わせは10時~17時。

気づいたのは朝7半時頃。電話したくてもできないというもどかしさのようなものがあったのは事実です。

問い合わせ時にスムーズに話ができるように、デビットカードを手元に用意して、10時になるのを待ちました。

10時。デスクに問い合わせると、混みあっているということでしばらく機械的な音声が流れます。つながったのが、約10分後。

まずは窓口の人に「どのようなお問い合わせですか?」と聞かれましたので、「デビットカードの明細に見覚えのない引き落としがある」ということをお伝えしました。

それから、デビットカードの番号、氏名(フルネーム)、生年月日、住所を本人確認のため聞かれました。

本人確認が取れると、不正支出と思われる明細を伝えます。

3月9日の71,500円。3月11日の50,160円…というような感じです。

窓口のほうで確認していただいたところ、ちょうど利用から一週間ほどのタイミングだったこともあり、「V000000」の利用店舗も反映され、店舗名までがわかりました。

改めて店舗名を確認したうえで、私の支出ではないとお伝えしました。

この時点で、返金などの話については私も触れませんでしたし、銀行からもありませんでした。

デスクの人が判断できるものではないとわかっているので、その辺りのやりとりはしませんでした。

ここで私から確認したのは以下の内容です。

不正利用に関して、自分のどこに落ち度があったのか。

それをだけを質問させてもらいました。
次にこのようなことが起きないために知っておきたかったからです。

まるこ 

デビットカードの決済はどのように行われるのですか?
実際カードはここにありますが、カードを持ってなくても使えるのですか?

窓口の人

オンラン決済や現地決済のときに使われます。
手元になくても利用できる可能性はあります。

とりあえず、窓口の方に、この後すぐにできるリスク対策を案内をしていただきました。

不正利用発覚後、すぐできること

すぐにできるリスク対策は、銀行アプリによる利用設定です。

私の場合、カードそのものの紛失や盗難ではないこともあり、どういう経緯で使用されたのかわからないため、カード再発行の手続きはこの時点では取りませんでした。

すぐできるリスク対策は「通知設定」「カード利用設定」

通知設定」とは、その名の通りデビットカードが利用されたときに通知が来る設定です。

私の場合、通知設定はしていたのですが「10万円以上」の設定になっていました。
今回は10万を超えていなかったので、通知設定が来なかったということです。

ただ、すべての通知を来るようにすると逆に通知に慣れてしまうということも考えられるため、金額設定についてはご自身の頻度や性格に合わせて設定するのがいいと思います。

もう一つは「利用設定」。

カード利用と利用限度額の設定ができます。

カード利用そのものをOFFに設定し、自分が使用するときにONにするもので、不正利用の可能性を減らすことができます。

今回は、オンライン決済で使用された可能性があるので利用そのものを止める設定にしました。

ここで一旦、電話は終了です。

(1日目余談)どこにリスクの可能性があったのかを調べる

デビットデスクへの電話を終えた後、自分のどこにリスクの可能性があったのか、次につなげたいという思いで色々調べました。

私がTwitterに書き込んだ「ヘルメット」「防犯カメラ」。
正直なところ、これについては、本当にこれが買われたのかはわかりません。

利用された店舗の商品で、ぴったりその金額のものがあったので、恐らくそれが購入されたのだと思っています。(これについては確認する方法はありません)

1回目は確かにオンラインストアを持っている店舗でした。

引き落としの明細にも、「○○○(会社名)オンラインストア」と記載があったので、オンラインストアで使用されたのは間違いないと思います。

そこで、どこでデビットカードを利用できる可能性があったのか、そのオンラインストアで実際に購入するギリギリまでやってみました。

ここのお店は、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済などで支払う方法と、細かな登録をせずにAmazonアカウント(AmazonPay)で支払う方法の2つがありました。

もう一つは、自社のホームページでオンラインストアを持っている店舗ではありませんでした。

ということは、デビットカードそのものを店舗で使用するしか不正利用されることは考えられません。

しかし、もう少し追加で調べたところ、Amazon経由で出品をしている会社でした。

どちらも共有するのはAmazonでしたが、私の場合、今回不正利用があったカードをAmazonで利用登録したことがなかったので、結局どこから情報が漏れたのかわかりませんでした。

不正利用発覚2日目(担当部署が変更)

不正利用の申告をした翌日、改めてデビットデスクの方よりお電話をいただきました。

不正利用の可能性が高いため、別の部署にて調査を行うということと、通常1か月半程度、場合によってはもう少しかかるかもしれないということ、結果が分かり次第、銀行から連絡をするという内容でした。

この時点で、デビットデスクから別の部署に窓口が変わることになります。

ここからは、ただ結果を待つしかありません。

他のネット情報でも時間がかかることはわかっていましたので、じっと待つことにしました。

不正利用発覚4日目(調査結果報告)

問い合わせから4日目、銀行のセキュリティデスクより、お電話をいただきました。

ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんという謝罪と、調査の報告でした。

1か月半以上かかると言われていたので追加の確認なのかと思っていましたが、そうではなく結果の報告でしたので、正直驚きました。

「不正利用が確認できたので返金させていただきます」という内容でした。

調査の結果、どちらも私の名前でオンライン決済で利用されたということ。

ただ、どこでどのように誰に使われたのかということは、これから警察に委ねることでもあるので、銀行からお伝えできることはありませんと言われました。

ネットで検索しても、詳細は教えてもらえないという声が多かったので、想定内だったこともあり、それ以上については質問はしませんでした。

ただ、1つだけ質問をしました。

まるこ 

オンライン決済ということは、このカード情報は出回ってしまっているということですか?

担当者

何らかの形で番号とお名前が出回っていることは確かだと思います。お手数ですが、カードの再発行をお勧めします。

やはり、再発行しかないのですね…。

その手間を思うと面倒なところがありますが、わずか4日で調査をしていただいたことは本当に感謝しています。

不正利用発覚5日目(全額返金)

返金の連絡があった際に「○日までに振り込みます」とご案内をいただきました。

しかし、口座を確認してみると、連絡をいただいた翌日には、しっかりと返金手続きがされていました

こういう返金作業は、土日関係なくしていただけるのですね。

銀行によってなのか、不正利用の状況によってなのかはわかりませんが、問い合わせをしてから書面で不正のやりとりを行う銀行もあるそうです。

しかし、私の場合そのようなやりとりは一切なく、返金まで迅速な対応をしていただきました。

不正利用被害にあって(まとめ)

リスクは次につなげないと意味がないと思っているのですが、今回不正利用されたのはネット決済などで一切使用したことがないカードでした。

しかも、口座を開設して2年以内のわりと新しい口座です。
最初に事業用の資金をまとめて入れたくらいで、それ以降は自宅の引き出しにしまってあったカードでした。

どのタイミングで番号と名前、オンライン決済の際に必要となるセキュリティ番号が流出してしまったのか。
正直まだ不明な部分も多々ありますが、普段使用しない、動きがほとんどない口座でも不正支出がある可能性はあるということがわかりました

とりあえず、今回助けられた「家計簿アプリ」。

会計アプリとの同期が怖いという人も多いと思いますが、記帳にいかなければわからないというよりは、よっぽど不正利用対策になると思います。

デビットカードの不正利用の返金の場合、○日以内などと限定されていることもあり、できるだけ早く気づくことが必要になります。(三井住友銀行は、60日以内でした)

ネットショッピングで使用していなくても不正利用されてしまうということは、もう「不正利用」を防ぐことはほぼ難しいのではないかと思っています。

もちろん自分のなかでの最大限の対策は必要ですが、不正利用されてしまったときに、いかに早く気づいて対応するのか
その視点での対策もしっかりしないといけないなと今回思い知らされました。

不正利用に気づくためのポイント
  1. 動いていない口座でも定期的(1週間に1度くらいのペース)に確認できる仕組みをつくる
  2. デビットカードの利用設定を見直す(金額、通知など)
  3. 自分が持っているカードのセキュリティデスクの番号を電話帳に登録しておく。(銀行からの連絡にすぐ対応できるようにする)

もちろん、ご自身の銀行口座の返金条件もしっかり確認をしてください。

私は、今回のことでデビットカードの必要性についても今一度考え直すことにしました。

それについては、別記事にまとめましたので、ぜひそちらもご一読ください。

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